ガッツリ俺はリハビリ職者を極めるぜー!なんて思っていた学生時代のこと、私がリハビリ(作業療法士)の学生になっていた時は何も知らない青二才でした。

国家資格を取って、リハビリの勉強をしっかりして、患者さんたちの少しでも役に立っていれば、さえいれば一生食べていけるという考え方をもっていました。

しかし、その当時リハビリに関連する職種に携わる者が少ないと考えた国は、リハビリ職の学校を乱立させ、毎年でる卒業者の数は右肩上がり。

当然ながら市場に出回るリハビリ職の人数は一気に増え、飽和状態に。

リハビリが必要といいながらも、増えすぎたリハビリ職者の数に加えて国の手厚い保険点数に胡坐をかいていたリハビリ職者(もちろんすべての人ではないです。尊敬している方もたくさんいます。)しっかりとした結果を出せなかったこともありどんどん保険点数を絞られ、今ではひどいところでは年収200万円台のところもあるわけです。

そんな職業についている私ですが、学生の頃はマーケット感覚にかけていたのだと思います。これからどういう道をたどって何を求められるのかが見えてなかったと思います。(今でも見えていないのかもしれません)

専門知識を増やして行くことがすべてだと考えていました。専門知識を増やすだけでは何もなりません。

病院で働いていて、さらに地域で評判のいい先生のしたで働かせてもらっていると、患者さんは宣伝をしなくても来てくれます。そして先生がリハビリをしなさいっていうからリハビリを受けてくれます。

(最悪なリハビリ職者は自分の力だと勘違いしている人もいます。勿論素晴らしい技術をお持ちのかたもおられます。)

このような状態で仕事をしていると、自分のリハビリを受けてもらうにはどうしたらいいのか、ということを考えるときに技術的なところに頼りがちになってしますような気がします。

そこで、「マーケット感覚を身につけよう」を読んで思ったことですが、自分たちの技術を生かす場所はどこにあるのか、私たちが持っている技術にどんな価値が見出させるのか、考えることが必要なのだと思います。

しっかりと患者さんのことを考えて自己研鑽してきている方なら、もしくはこれから自己研鑽していこうと思っている方なら、活躍できる場所はまだまだ広がっていくはずです。

リハビリ職のスキルは素晴らしいはずです。

専門技術だけではなく、新しい自分たちの価値を生み出す最初の本として、「マーケット感覚を身につけよう」は読みやすく参考になる本だと思います。

まだまだ、リハビリ職者は活躍できる価値があるはずです。

しかし、マーケットのことをかなり勉強されているかたにはおそらく物足りない一品になります。  

マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

*リハビリ職が悪いといっているわけではありません。素晴らしい職業だと思いますし、これからも必要な職業だと思いますが、絶対的な結果とシビアな自己研鑽が求められているのだと思っています。