「嫌われる勇気」では、フロイト・ユングに並ぶ心理学者アドラーの心理学の考え方について書かれています。

「人を動かす」「道は開ける」の著者D.カーネギーなどの自己啓発メンターにも影響を及ぼしているようです。D.カーネギーのこの2冊は持っていますが、この本に出合うまでアドラーのことは知らなかったです。

 

アドラーの心理学では、現在の状態を過去に原因があるのではなく、今の目的を考えるそうです。

例えば、自分を嫌いな人は、他者と接することで自分が傷つくことを過剰に恐れていることがその心理の裏に隠れているそうです。

つまり自分が嫌いということに対して何の目的を果たそうとしているのかというと、「他者との関係の中で自分が傷つかない」ということです。

自分が傷つかないために、自分が嫌いダメなやつだということを言い訳に対人関係をとらない人間になってしまえばいいと思っているというわけです。

 

私はかなり自分のことが嫌いですが、なぜ自分が嫌いなのかそのヒントをこの本からもらうことができました。そして、この本を読んだ後気持ちがすごく楽になりました。

それは、私自身、人にかなり気を使っていたり、人が苦手だと感じるのは自分が嫌われたくないという思いが強いことに気が付くことができました。

つまらないことですが、自分が仕事をしていて、時間がないので頼みたい仕事ができたたき、(頼みたい)相手の仕事が増えることに気を使って仕事を頼めなかったり、言いたいことがあっても、気を使っていえなかったり。

私の場合はこんなことは本当に自分が嫌われたくないという思いが強くてできなかったことです。

自分は人に嫌われたくないんだなと改めて認めてあげると、本当に気持ちが楽になって、嫌われることに対して恐怖心が減りました。

それから、言いたいことはなぜそれを伝えないといけないのか、仕事はなぜそれを頼まないといけないのかという視点に変わりました。

嫌われるとかどうでもよくなるので、必要で言いたいことは言うようにできるようになってましたし、頼みたいことは頼めるようになりました。

本当に自分を認めてあげると視点が変わります。「嫌われる勇気」から学んだことです。

私にとってはこの本との出会いで自分を変えるきっかけをつかめました。

 

 

 「嫌われる勇気」の中で「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」とアドラーは言っていますが、このようなことを実例を挙げながら青年と哲学者の会話形式で話は進んでいき、生きる考え方のヒントがたくさん書いてあります。

色々のことを複雑にしているのは自分自身で実のところは「世界がシンプルだ・人生がシンプルだ」とうことがなんとなく理解できます。 

特に「嫌われる勇気」を読むのにおすすめな人は、自分を嫌いな人・自分を好きになれない人が読むとかなりいいと思います。

本当に新しい自分の世界が開けるきっかけになる本です。